上には上も・・・
5月最後の目、無性にお腹が空いたので行きつけのうどん屋へ入った。
入るなり「マル天1つ」と注文するとおばちゃんは心得たもの「はい、マル天一つ」と言って伝表に書き込み調理人に渡した。
これが通のやり方だ。「はい、どうぞ」と出来上がるまで10秒ほどで、私より先に入ってメニューをまだ見ている客を横目で見ながらうどんをすすった。
2〜3度すすったところで隣に若い兄ちゃんが座り驚いた。
彼は座るなり伝表を自分で取り自分で書き込み「はいおばちゃん」と手渡した。
私より早い、うどんも6秒ほどで出来上がった。世の中にはその道の達人もいるものだ。
負けたと思った瞬間、その時であった。隣の達人は「おばちゃん、これ違うバイ、俺が頼んだのはえび天じゃ無くて、ゴボー天ばい」と叫んだ。
するとおばちゃんは伝表を持ってきて「そんな事ないよ、ほらっ」と言って伝表を見せた。
一つずれて○印がしてあった。
私はこの時、勝ったと思った。
そして彼にエールを送った。「猿も木から落ちる。うどんも時が経てば伸びる」とうまいうどんをすすって帰ってきた。ざま〜みろと思いながら〜
(タクシー詩人 一ノ宮けんし)
一ノ宮けんしの世界
入るなり「マル天1つ」と注文するとおばちゃんは心得たもの「はい、マル天一つ」と言って伝表に書き込み調理人に渡した。
これが通のやり方だ。「はい、どうぞ」と出来上がるまで10秒ほどで、私より先に入ってメニューをまだ見ている客を横目で見ながらうどんをすすった。
2〜3度すすったところで隣に若い兄ちゃんが座り驚いた。
彼は座るなり伝表を自分で取り自分で書き込み「はいおばちゃん」と手渡した。
私より早い、うどんも6秒ほどで出来上がった。世の中にはその道の達人もいるものだ。
負けたと思った瞬間、その時であった。隣の達人は「おばちゃん、これ違うバイ、俺が頼んだのはえび天じゃ無くて、ゴボー天ばい」と叫んだ。
するとおばちゃんは伝表を持ってきて「そんな事ないよ、ほらっ」と言って伝表を見せた。
一つずれて○印がしてあった。
私はこの時、勝ったと思った。
そして彼にエールを送った。「猿も木から落ちる。うどんも時が経てば伸びる」とうまいうどんをすすって帰ってきた。ざま〜みろと思いながら〜
(タクシー詩人 一ノ宮けんし)
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